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【2024/11/24 11:58 】 |
天然の美
「戦場の記憶」をお読み下さった方、ありがとうございました。

最後の回、月の記憶や意識がまだらになっているのを表すのに、
部分的に平仮名を多用しました。

「アルジャーノン/に花束/を」でこんな感じの手法が使われていたのですが、
平仮名部分が、慣れるまでとにかく読みにくくて仕方なかった覚えがあります。
(で、出来るだけフル平仮名文は少なくしました)

これのボツである「紫」の最後に、リク内容を載せました。
(リク主さんご了解済み)
でも目新しいことは何も追記していません。

・・・・・・・・・・

話は変わりますが、ボーダレスアートの企画展に行ってきたんですよ。
毎度、圧倒的な存在感に驚かされます。
個人的に「アート」の定義は「心を揺さぶられる」「感情が動く」という事だと
思っているのですが、あざとさのない描画や造形物に、何と心が動く事か。

普通の大学ノートみたいなんの、罫線の間に隙間無くぎっしりと
文字……ではなく、いちごやスイカの絵が描いてある。
(ノートの最初から最後まで)

電線やアンテナが強調して描き込まれた「未来の町」。
地名は「ふくしま」で、楽しげな町の真ん中あたりをよく見ると、
少し大型店舗くらいの規模の原子力発電所がある。(制作年は去年)

マッチ棒を半分に折ったくらいの小さな粘土の棒を、何千も貼り付けて焼いた像。


でですね、こういうのを見ると、某「ご当地名+食堂」店名のフランチャイズ食堂の
ヘタ字看板みたいなのがいやにあざとく見えてきましてね。
いかにも「味があるでしょ~?」みたいなのが何かちょっとやだ。

とは言え、莫山先生とか岡本太郎はすうっと心に入って来るんですけどね。
ああいうのってどうなんでしょう。

こう、「心を動かす物」を突き詰めていくと人工的に自分を
「天然」に作り上げていく作業になるの?

と言いつつ鶴太郎さんの作品も意外と嫌味を感じないです。

その辺りの「嫌味」か「嫌味じゃないか」の線引きって、
言語化出来なくて面白くもどかしいです。

・・・・・・・・・・

「心を揺さぶられる」「感情が動く」という意味では、「萌え」もアートです。
自分の中では。

上で書いたアールブリュット(「生[き]の芸術」という意味らしいです)以外にも、
写実的な絵画、精緻に描き込まれた文様、歴史のある町並み、自然の風景、
心を震わされる音楽、色々と「アート」を感じる物事は沢山ありますが
それと同列に「L」がいたり。

ヒソカだってアートです。
服や化粧がどんなにアレでもアート。
存在がアート。
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【2012/06/12 18:35 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0)
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