いきなりですが、今回は私は「原作やアニメ・映画を知らない人でも理解出来るか、楽しめるか」という観点に重心を置いて見ました。
結果、その辺は微妙……。
Lやミサの歌が私には一部聞き取りにくかったので聞き逃したかも知れないのですが。
・ミサがまだ会っていないキラを熱愛した過程が不明。
キラが人間かどうか、人間だとしても性別も年齢も容姿も不明な時点で恋慕いすぎ。
・ミサが死神の目の存在を知った途端に熱望した理由が、不明。
「キラにどうしても会いたいの!だから死神の目が欲しい」なんで?
ミサはなんらかの理由でデスノートを使っている人は寿命が見えない事を察し、自分の歌にメッセージを込めたら気付いてくれて会いに来てくれる、というプランがその時既に出来上がってたんだろうな、と、後から何となく察するしかないとしたらちょっと不親切かも。
・Lが月を絞り込むの早過ぎ。「勘」としか言いようがない。
原作知ってるから納得も出来ますが。
(原作でも結局『勘』なんですが、過程を踏んでいるので何となく説得力ありますよね)
他にも大小つっこみ所はあるでしょうが、個人的に気になったのはこの三点でした。
どれも今回のお話の肝なので、もうちょっと何とかならないものか。
あと、私はデスノの魅力は「希有な天才が二人揃い、競い合う」所だと思っているのですが、Lと月がそこまで賢いという描写が少なくそれが伝わらなかった気がします。
リュークの「あいつ(L)頭良いな」と、月の「東大首席入学」くらい?
二人の心理戦とか直接の掛け合いがもっと見たかったなぁ。
そこに時間が掛けられないからテニスに凝縮した感じ。(いきなり濃厚でちょっとびっくり)
まあ、色んな人が感情的であったり、少し抜けてたりするからこそ、その代償としてストーリーが上手くシンプルに纏まってるんでしょうしね~。
ああ、でもそういう都合が良いのは話としてありがちになっちゃったとも言えるか。
というわけでL月(月L)的にはやや残念でしたが、ただ、「リュークとレムの物語」として、原作にはない面白さが溢れていました。
そう言う意味でデスノのミュージカル化として大成功だと思います。(なんか偉そう)
最近腐った目でしか見ていませんでしたが、デスノって色んな切り方が出来る、物凄い設定、お話なんだな、と改めて嬉しくなりました。
あとですね。Lと月なんですけどね。
勿論、自分の心情を歌い上げたり軽く踊ったりする、という事でLも月も原作とは別人ちっくではあるのですが。
二人ともものっそ格好いいですよ!ものっそ格好いいですよ!
少年漫画の典型的な主人公っぽい(熱血でバカっぽい)月から始まり、最後の狂気に到るまで。
とても丁寧に月を表現してらしたと思います。この月のキャラ好きだ!
Lも、結構感情的で月を見下すワイルドな始まりで(目障りだから遊んでやろうか、お互い相手に影を踏まれたら死ぬゲームだ、みたいな歌うたう。うろ覚えですが)心を鷲掴みにされました。
いい……!このLいい……!
後半からラストまでの冷静さは、全くもって原作L!という感じなんですけどね(勿論それもいい!)
原作を削られた部分も多々あり、それでも駈け足な部分もあり……とか書いてると突っ込みばかりのようですが、そうでもないのです。
三時間運転して(かなり迷子になったから)帰ってきてそのまま感想を書いている時点でお察し下さいです。
で、問題のラストなのですが。
私的には「なるほど」という感じでした。
月はある意味「リュークを退屈させない為に面白いデスノートの使い方をし続けなければならない」ので、本来、Lを殺した時点で自分でも気付かずゲームセット、であってもおかしくない。
みたいな事をどこかで書いた事があるような気さえします。
という事で特に問題も感想もなし。
三本締めの方がカタルシスがあるけれど、一本締めもいいよね。
みたいな気持ちなんですが伝わらないな~ミサミサ以上に意味不明だ私。
ですmyの毒はじわじわ効いてくる。
と聞いたのですが、後からまた見たくなるのかな~。
その時はDVDかブルーレイ貸して下さいUさん。(出てたら。そして買ってらしたら)
> Lさん
どうもーどうもどうも!
リンクありがとうございました!確認させて頂きました、過分なお言葉お恥ずかしい……!
有り難き幸せです。本当にありがとうございます!
デスミュ、行って参りました!うん、ヤバいですねこれは。
実は、一番感動したのがデスノが未だにこれ程愛され、熱いファンを沢山持っている、という事が分かった事だったりします。(勿論俳優さんのファンでデスノをあまりご存じないお客さんもみえるでしょうが)
私なんぞはデスノ界の浅瀬でぱちゃぱちゃ遊ばせて頂いてますが、深淵はまだまだ深いぞ、と思いました。
底知れぬこのジャンルに乾杯!
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