今日ご紹介するのはお友達のひじりさんに頂いたヒカ碁SS。
人生初ヒカ碁SSだそうですありがとう！


・・・ここから・・・・・・・・・・


「金魚って目ぇ開けたまま寝るよなあ」
「---ああ、そうだね」
「今、目ぇ開いてるけど寝てるんだろうな。あんまり動いて無いから」
「そうかもね」
「何で目ぇ閉じずに寝るのかなあ」
「それは僕達が人間で金魚が金魚だからだよ」
「・・・ふふ」
「？なに？」
「じゃあオマエも金魚なんだ」
「僕が？」
「たまに目ぇ開けたまま夢見てるよ」


・・・ここまで・・・・・・・・・・


私はエロっ！と思いました。
いや～、アキラさんが金魚みたいな目をして口ぱくぱくさせてイった後の会話のようで。
そんな変態は私だけですか。そうですか。

しかしこう、この後の展開がいくらでも妄想出来て深いいいSSですねぇｖ

さてこのブログのタイトルは「無粋」というような意味です。
ということで、折角かっこよく終わってるSSに手前勝手に（許可は頂いてますが）
続きを考えてしまいました。しかも■い■～■と■まで７つも（笑）

あなたのヒカアキはどれが近いでしょうか。それともないでしょうか。
それでは「金魚小説占い」でGOー。

■い■

「な！何なんだキミは！」
「そんな、夢見てるみたいな顔がそそるって言ってんの」
「……！」

もっと言おうか。
こちらがいくら熱くなっても、微かに湿った冷たい肌をしている所も
事が進んでも自分からは動かないで静かに横たわってる所も
どんな瞬間もぱっちりと見開いて天井を睨んでいる目も

全部が俺を不安にさせるけれど。

終わった後の、安らかに眠っている金魚みたいな目が全てを語ってくれるよ。
オマエの体の奥で、どんなに熱が滾っていたか。
オマエが、どんなに俺を待っていたか。
どんなに感じ、果てたか・・・。

・・・あー。

「も一回ヤりたい・・・」
「ふ・ざ・け・る・な！」



■ろ■

「な、何なんだキミは！」
「え、な、なにって、」
「どうしてこのタイミングでそういう・・・」
「え？え？」

思わず狼狽えてしまったじゃないか。
自分で、夢見てるみたいな顔をしていた自覚があったから。

僕は金魚、か。
そうかも知れない。
目に見えない水槽の中で飼われて
キミだけを見つめ、キミから快感を得てキミだけを愛す。
そうやってキミの物でいるのは不味いことにキモチがいい。

問題は、飼い主にその自覚がないって事なんだけどね。



■は■

オレが入った時塔矢は、いつも何も見ていないような目を見開く。
夢見るように揺れる瞳をこっちに向かせたくて、ムキになって何度も突き立てるけれど
結局今まで全戦全敗。
最後まで人形みたいに動きやしない。

それでもいつかはきっと、塔矢の方からオレを欲しがらせてやる。
目覚めて、餓えて、自分で金魚鉢を割って出てきて、オレに掴みかかるような。
絶対に、そんな思いをさせてやる。
いつかきっと。


■に■

それを聞いた塔矢は、横目でオレを睨んだ。

「キミが眠らせてくれないし、起きさせてくれないから
　目を開けたまま寝るしかないよ」
「へーぇ」

オレのんブチこまれて夢見心地なクセによく言うよ。
生意気なケツに向かって一層激しく腰を打ち付けると
塔矢は仔犬みたいな声で鳴きながらまた夢の中へ沈んで行った。


■ほ■

進藤が何を想像しているのかを想像すると、苦笑いが漏れた。
それを見た進藤がまた照れた笑顔を見せる。

「……ごめん」
「何が」
「……なんか」
「うん。僕は、金魚じゃないよ」
「そだな」

僕が金魚なら、キミも金魚だ。
キミが人間なら、僕も人間。

「じゃないと……」
「うん……」

こうする事も出来ない……。
そう囁きながら指を絡ませると、ぎゅっと握り返して来た。
その子どもみたいに容赦のない力強さが、甘く甘く胸に突き刺さった。


■へ■

「……そう？」

意味が分からなくてあいまいな返事をすると、進藤は苦笑いをした。
進藤は時々こういう訳の分からない事を言うんだ。
僕が「金魚なわけないだろう」としごく当たり前の事を言ったら
きっと大笑いしてぽんぽんと頭を叩くと思う。

金魚が目を開けたまま寝ても、閉じて寝ても、どうでもいい。
碁に関係ある事だと思ったから、夜中に碁会所に呼び出されても来たのに
ただこうやって並んで金魚を眺めているだけならもう帰る。

そう言うと、進藤の手が何故か僕の手を掴んだ。

「そう言うなよ。碁より…とは言わないけど、碁に近い位楽しい事しよう」

言いながら僕をソファーに寝かせるように押し倒す。
何だか分からないけど、その後一局打ってくれる？と言ったら
ああ、と強い声で言ってくれたので僕はとても嬉しくなった。


■と■

「そう」
「ねぇ。どんな夢見てんの？」
「そうだな……金魚鉢の外の世界の夢かな」
「外の世界があるって、知ってるのかな？」
「それは、金魚の話？それとも僕の話？」
「ふふ。どうだろ」
「くすくす」
「……」

「そうだね。でも、僕達の『外側』に金魚鉢がないなんて、誰にも言えないよ」
「……何かが外側からオレ達を覗いて、『何で寝るとき目ぇ閉じてんのかなあ』って？」
「どうして寝るとき裸なんだろうとか」
「ははっ。どうして寝る前に二匹で運動してるんだろうとか」

「……キミの発想は何かと下世話だな」
「そういうのは嫌い？」
「さあ」
「オマエの発想は何かとエスエフだ」
「そういうのは嫌い？」
「嫌いじゃないけどエスエムの方が好き」
「……ああ嫌だ。こんな会話が『金魚鉢の外側』に筒抜けかも知れないと思うと」

「オレは興奮しちゃうなぁ」
「悪趣味だ」
「ふふ。なあ。金魚鉢の外側には、一体誰がいるんだ？」

「……え？」

「オレ達のあられもない会話を、誰が聞いてるのかって。
　例えば、コンセントの裏側で。電話の受話器の中で。スピーカーの中で」
「……」

「別にオレは構わないんだぜ」
「進藤……」
「どうせならもっと聞かせてやろう」
「進藤！」
「もっと、もっと、」
「ねえ進藤、やめてく……、あ……」

「オレたちは、この金魚鉢から出て行かないぜ。
　オレの身体も、塔矢の身体も、誰にも触らせない。
　だからそこで、指をくわえて眺めてるといいよ……誰かさん」





・結果です・・・・・・・・・・・・


■い■を選んだアナタ

攻め攻めなヒカルくんと、気が強いけど受け受けなアキラさんがお好きですね？
正統派だと思います。まっすぐにヒカアキ道を邁進して下さい。

今日の運勢は「吉」。
「カラダも気分も軽やか。ついでにお財布の中身も…あっま～い！」

■ろ■

リバ気味な志向をお持ちです。
受けのクセに精神的に攻めくさいアキラさん、あるいは攻めのくせに
今ひとつへたれ気味なヒカルがお好きですね。
いつ逆転してもおかしくない危うさが魅力です。気を付けろ。

今日の運勢は「大吉」。
「今日はステキな出会いがありそう！胸キュンな甘～い幸せな気持ちになれるかもｖ」

■は■

戦う二人がお好きなのか、クールビューティーなアキラさんがお好きなのか
それとも両方か。
それは愛なのか執着なのか。ＢＬの型の代表だと個人的には思います。

今日の運勢は「吉」。
「今日のおやつはとってもハッピー！甘～くておいしいデザートに出会えるかも♪」

■に■

棒と棒とのぶつかり合い。
我にエロを。

今日の運勢は「大吉」。
「今日のアナタは純愛度100％！片想いのカレと素敵な恋が芽生えるかも…ｖ」

■ほ■

ほのぼのラブラブ。ぼそぼそラブラブ。

今日の運勢は「大吉」。
「今日のアナタはオシャレ度満点！好きな人から「かわいいネ！」って言われるかも…ｖ」

■へ■

はっきりと頭弱アキラさんです。
バカであればある程調教し甲斐もあるというものですね。

今日の運勢は「小吉」。
「授業中の居眠りには注意。でも今日は指名されないかも…なんて、あっま～い！」

■と■

第三者介在型。
「誰かさん」に誰を想定するかでも運勢が分かれそうです。冗談ですが。

今日の運勢は「大吉」。
「今日のアナタはオシャレ度満点！好きな人から「かわいいネ！」って言われるかも…ｖ」

・・・・・・・・・・

因みに運勢とその下のコメントについては今無作為に取った「ポイフル占い」を
引用させて頂きました。
内容とは全く関係ないことを申し添えておきます。

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